リコーCX3で皆既月食の撮影に挑戦
2011年12月10日、日本で観察するのに非常に条件の良い皆既月食がありました。
管理人は体調もここのところあまり良くなかったので、スルーするつもりだったのですが、こどもが学校の宿題で「おうちの人と皆既月食を観察すること」というのをもらってきてしまい、仕方ないな、ということで観察しました。
赤銅色にほの暗く輝く皆既月食中の月はなんとも不思議な感じでした。
ついでに、こどもにオリオン座に、オリオン大星雲、おうし座、プレアデス星団に天の川と普段はなかなか教えるチャンスのない天体知識を植え付けときました。

ちなみに、管理人は、元天文少女+写真撮影大好きなので、実際にはこどもより本気になって、皆既月食の写真を撮影してました・・・・。
あれですね、月食の観測というのは、天頂を見るので首が痛いですね。
おかげで翌日ひどい頭痛に悩まされました。そして、こどもは風邪ひきさんに。受験生なのにorz
天文ショーは、体力の限界への挑戦ですね・・・とほほほ・・・
やっと復活して、忘れないうちにこの記事を書いているところです。
今回は、リコーCX3で、皆既月食の撮影に挑戦しました。
本当ならCX5で挑戦したかったですが、数ヶ月前にぶちこわしちゃったので・・・
撮影事例と、次回の撮影のために成功点・失敗点などをまとめておきたいと思います。
なお、学校教育関係者の方で、学校教育のために画像を利用したい方は、著作権は放棄しませんが、こんなんでよろしかったらご自由にご利用いただいてかまいません。
今回の皆既月食データ
さて、まずは今回の皆既月食のデータです。こどもが持って帰ったプリントを確認したところ、以下のとおりです。
半影月食の開始 20:31
部分月食の開始 21:45
皆既月食の開始 23:05
食の最大(食分1.110) 23:31
皆既月食の終わり 23:58
部分月食の終わり 1:18
半影月食の終わり 2:31
(上記時間は各地で共通)
月食の時間は、各地共通なんですって。へえ!!!
半影月食の撮影事例
まずは、半影月食の撮影事例です。
と、言っても、ほとんど、普通の月と変わらない気がします。
3枚目は光学10.7倍ズームにデジタルズーム併用で最大ズームで撮影しています。

撮影日時:2011/12/10/20:46:27 露出時間(1/760)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.7

撮影日時:2011/12/10/20:46:33 露出時間(1/1070)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.7

撮影日時:2011/12/10/20:48:00 露出時間(1/1150)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.7
そこそこ撮れてますが、最大望遠でもさすがにはっきりくっきりまではいかないですねえ。
12倍ズームだともう少しいけそうな気がします。
ちなみに、肉眼で見た感じは、こんな感じです。

雲っていたのですが、月食の始まりとともに、ちょうど雲が切れて観察できるようになりました。
露出を変えて撮ってみました。

撮影日時:2011/12/10/20:49:47 露出時間(1/870)絞り5.9 F値 f/7.7 WB自動 スポット測光 露出補正-2

撮影日時:2011/12/10/20:49:52 露出時間(1/870)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3

撮影日時:2011/12/10/20:49:56 露出時間(1/760)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1

撮影日時:2011/12/10/20:50:01 露出時間(1/570)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-0.7

撮影日時:2011/12/10/20:50:05 露出時間(1/440)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-0.3
さすがに、-0.3まで露出をあげると、明るすぎる感じですか。
部分月食の始まり撮影事例
さて、いよいよ部分月食の始まりです。肉眼で見ていても、どんどん月が欠けていくのがわかりました。
月食のしくみなんて知らない昔の人が恐怖を感じたのもさもありなん、という感じですね。
ちなみにデジカメの時間はだいたいでしか合わせてないので、目安程度に考えてください。
最初は、露出補正-1.7で撮影しました。

撮影日時:2011/12/10/21:41:31 露出時間(1/620)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.7
が、ちょっと暗い?と思って、露出補正-1.3に変更。
左下をよく見てください。最初はくっきりしていた月の輪郭が地球の影に入って見えなくなる様子がわかります。

撮影日時:2011/12/10/21:41:39 露出時間(1/580)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3

撮影日時:2011/12/10/21:42:21 露出時間(1/570)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3

撮影日時:2011/12/10/21:43:25 露出時間(1/570)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
ズームアウトするとこんな感じ。

撮影日時:2011/12/10/21:43:36 露出時間(1/440)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
どんどん進む部分月食撮影事例
さて、どんどん月が欠けていく様子をどうぞ。
まず、21時50分1分頃から、肉眼で見た感じ。
撮影日時:2011/12/10/21:51:27
露出を落として撮影すると、もうこんなに欠けています。
撮影日時:2011/12/10/21:52:44 露出時間(1/540)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-2

撮影日時:2011/12/10/21:54:51 露出時間(1/380)絞り4.5 F値 f/4.8 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
ズームイン!

撮影日時:2011/12/10/21:55:01 露出時間(1/380)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3

撮影日時:2011/12/10/21:55:27 露出時間(1/380)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
さらに6分後、22時頃。

撮影日時:2011/12/10/22:01:57 露出時間(1/250)絞り4.3 F値 f/4.5 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3

撮影日時:2011/12/10/22:02:21 露出時間(1/290)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3

撮影日時:2011/12/10/22:02:45 露出時間(1/290)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
22時10分前後。
肉眼的写真。
撮影日時:2011/12/10/22:08:41 露出時間(1/79)絞り4.4 F値 f/4.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
だいぶ欠けてきました。

撮影日時:2011/12/10/22:08:54 露出時間(1/290)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3

撮影日時:2011/12/10/22:09:10 露出時間(1/290)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
欠けている側に露出を合わせて撮影できないか試行錯誤中。下の方にゴーストがうつってます。

撮影日時:2011/12/10/22:10:03 露出時間(1/32)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
22時25分前後。
肉眼っぽい写真ではこれくらい欠けた感じに。

撮影日時:2011/12/10/22:24:35 露出時間(2秒)絞り4.5 F値 f/4.7 WBマニュアル マトリックス測光 露出補正0.7
再び欠けた部分にピントを合わせようとした写真。

撮影日時:2011/12/10/22:24:58 露出時間(2秒)絞り4.5 F値 f/4.7 WBマニュアル マトリックス測光 露出補正0.7
もうこれは、半月くらいいってるのかな。
撮影日時:2011/12/10/22:25:32 露出時間(1/290)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
再度、欠けた部分にピントを合わせて。
撮影日時:2011/12/10/22:25:41 露出時間(1/97)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
露出補正を-1.7に変更。これくらいのが見やすいか。
撮影日時:2011/12/10/22:26:19 露出時間(1/290)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.7
露出補正-1.3だとちょっと明るい?
撮影日時:2011/12/10/22:26:34 露出時間(1/290)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
で、再び欠けた部分を撮影しようとした。ぼんやりと月の模様が見えている感じ。
撮影日時:2011/12/10/22:26:56 露出時間(1/48)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正+1
23時前後。
かなり欠けてきて、皆既月食まであと一歩。
撮影日時:2011/12/10/22:56:55 露出時間(1/48)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
撮影日時:2011/12/10/22:57:24 露出時間(1/45)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
撮影日時:2011/12/10/22:57:34 露出時間(1/45)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-1.3
しかし、ここまでくると、暗くてよく見えないよね、ということで、露出をあげてみるけれど・・・
撮影日時:2011/12/10/22:57:44 露出時間(1/17)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正 0
まだだめか、もっと露出をあげてみる。

撮影日時:2011/12/10/22:58:17 露出時間(1/4)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正+2
露出あげすぎか?と思って下げてみる。

撮影日時:2011/12/10/22:58:24 露出時間(1/7)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正+1.3
うーん、いずれにせよ思いっきり光量不足。
皆既月食の撮影事例
さて、時間的にはそろそろ皆既月食が始まっている感じの時刻。右端に残っている光もだんだん弱まってきている感じ。

撮影日時:2011/12/10/23:04:48 露出時間(1/20)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正-0.7
露出補正を最大にあげてみる。
撮影日時:2011/12/10/23:05:01 露出時間(1/3)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正+2
これじゃあげすぎか、ということで下げてみる。
撮影日時:2011/12/10/23:05:09 露出時間(1/5)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正+1.3
撮影日時:2011/12/10/23:05:15 露出時間(1/9)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正+0.7

撮影日時:2011/12/10/23:05:27 露出時間(1/13)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正0
23時10分頃。
拡大して撮るとどうしても、画像があれるので、ちょっとひいて写してみる。

撮影日時:2011/12/10/23:12:41 露出時間(1/13)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正0
でもやっぱりズームで撮りたかったり。

撮影日時:2011/12/10/23:14:29 露出時間(1/13)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正0
月が欠けていく様子に興奮して、むだに体力を消耗してしまい、ここですでに首が痛くなってダウン寸前。
やっと、長時間露光しなくちゃ!セルフタイマー使って撮影しなくちゃ!と気づいたのですが、普段どちらもほとんど操作しないので、パニック状態で使い方がよくわからず悪銭苦闘。
すでにヨロヨロ状態で、やっとセルフタイマーを使って長時間露光の撮影に成功。
そこで力つきました。
デジカメのモニターで見たときは、そこそこ撮れた?と思ったけど、パソコン画面で見ると・・・・
ズームで長時間露光8秒は長すぎた・・・。
皆既月食中の月がぼんやりなってるし、右下の星が軌跡を描いているのがわかると思いますorz

撮影日時:2011/12/10/23:22:29 露出時間(8秒)絞り5 F値 f/5.6 WB自動 スポット測光 露出補正0
そして、これにて、管理人の皆既月食撮影タイムは終了!
つ、疲れた・・・。
部分月食+皆既月食撮影まとめと反省点
今回、部分月食については、10倍光学ズームでそこそこ撮影できたと思います。
しかし、皆既月食については、かなり不満足なできです。
今回の反省点をまとめてみます。
反省点その1:まず、自分の体力を考えて、部分月食で撮影体力の大半を使ってしまわないようにすること。
部分月食の撮影でがんばりすぎて、皆既月食が始まった頃にはもうフラフラでした。
めったにない撮影チャンスだったのに!
次回は、部分月食の撮影は最初と途中1回くらいにおさめ、皆既月食に全力投入します!
反省点その2:皆既月食の撮影は長時間露光必須、長時間露光とセルフタイマーの操作になれておくこと。
さらに、皆既月食の撮影は、通常の撮影ではまず無理というのがよくわかりました。
長時間露光と手ぶれ防止のためセルフタイマーによる撮影は必須です。
しかし、デジカメの操作になれていなかったため、長時間露光の設定とセルフタイマーの設定が暗闇の中でよくわからず、むだに時間を使ってしまいました。
そのため、本来なら、長時間露光も、秒数を変えて撮ってみるということをしたかったのに、体力限界でできませんでした。
ちなみに、ズームを使って撮影するなら、8秒は長すぎ、ということがわかりました。
通常、コアな天文ファンは、星の回転に合わせて回転してくれる赤道儀という装置を使って撮影したりします。
すると、星の回転に合わせて、カメラも回転させてくれるので、星がちゃんと点にうつるのです。
が、さすがにそこまでは、準備できないかもなので、長時間露光の露出時間をいろいろ変えて、普通に三脚でどこまで皆既月食を綺麗に撮影できるか、ということに挑戦したいと思います。
反省点その3:部分月食中はフォーカスはスポットAFでもOKだけど、皆既月食になったら∞も試してみること。
しかし、リベンジと言っても、次回の国内の皆既月食は2年後ですか。
長いなあ、忘れそう。
いやいや、そのために、この記事を書いているわけですから。
ということで、2年後ですが、次回覚えていたら、皆既月食撮影リベンジです!
長らくのおつきあい、ありがとうございました!
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